
What Happened to You?
Bruce D. Perry & Oprah Winfrey 著
この本について
神経科学者Bruce D. PerryとOprah Winfreyの対話を通じて、人の行動を理解する視点を、そっと変えてくれる本。「あなたのどこがおかしいのか」ではなく、「あなたに何があったのか」。トラウマと発達期の脳に関する数十年にわたる研究をもとに、幼い頃の経験が大人になってからの行動や反応のパターンをどう形づくるのか、そして、それを理解することで回復への確かな道がどう開けるのかを解き明かす。
読んで思ったこと
いちばん心に響いたのは、読み手の尊厳が大切にされていることだった。誰かをその人のトラウマだけで語るのではなく、私たちの神経系が今の反応の仕方をどう学んできたのかを、わかりやすく、温かく説明してくれる。読んでいるうちに、自分の反応を良し悪しで判断するよりも、なぜそうなるのだろうと関心をもって振り返るようになった。ほとんど誰にでも手渡したくなるような一冊だ。私たちがなぜ今の自分になったのか、そして、なぜ変わることが十分に可能なのかを、とても親しみやすく、人間味豊かに伝えてくれる入門書だった。